本文へスキップ

胸部単純CT:遠隔読影・遠隔画像診断報告書 見本

胸部単純CTサンプル1


遠隔画像診断報告書 見本
 ID:氏名:年齢:性別:検査部位:検査種:検査日:読影医師
 【病歴】
血痰を主訴に来院。10年以上前、サルコイドーシス疑いで気管支鏡検査を繰り返しうけたことがあり。眼症状等はなかった。ブリックマン指数は20X60 。また肝機能障害を指摘されている。咳が3年前から続いている。

【所見】【胸部単純 CT を施行。】
左肺門部に33mm 大の mass が見られています。lung carcinoma ( SCC )を疑います。左の肺門リンパ
節と一塊になっているものと考えます。
縦隔リンパ節、気管分岐部リンパ節には腫大が見られています。右肺門リンパ節にも腫大が疑われます
が、詳細な評価には造影が必要と考えます。一部はサルコイドーシスによる影響かもしれませんが、
リンパ節転移を疑います。
右中葉、左下葉には小結節があります。石灰化が見られており陳旧性肉芽腫と考えます。
右上葉を中心に小粒状影が見られています。小葉中心性の分布で、非特異的な炎症後の変化と思わ
れます。
その他にも線状索状影が散在しており陳旧性炎症性変化を考えます。
胸骨柄部に骨を破壊する mass が見られており、 骨転移と思われます。
大動脈に石灰化があります。胸水はありません。
肝右葉後区域に25mm 大の 低吸収腫瘤があります。肝転移を疑います。その他にも二つの
10mm 大の 低吸収腫瘤が見られており、 転移の可能性が否定できません
膵体部にも10mm 大の low density mass が見られていますが、こちらは metastasis も否定はできません
が、膵臓の 膿疱性病変を疑います。
右腎嚢胞があります。胆のう、膵臓、脾臓、副腎は正常です。

【診断】
Lung carcinoma (SCC T2(3cm以上)N3(対側肺門リンパ節腫大s/o)M1b(骨、肝))の疑い
膵体部の low density mass ( metastasis も否定できませんが、膵臓の cystic lesion を疑います。右腎嚢
胞。

キー画像
 キー画像
プライバシー保護のために実際の症例を元に改変してあります。
無断転載禁止。No reproduction or republication without written permission.

headsample1.htmlへのリンク